8月のびわこ・くさつキャンパスは、オープンキャンパスで賑わいながらも、
涼しい風も少し吹き抜けて、とても爽やか。
朝の10時40分から夕方までの講義に
集まった学生たちはほぼオンタイムに机につき臨戦体制。
集中力とやる気を感じました。
講義は、プロジェクト・マネジメントの基礎から始まりました。
ウォーミングアップでは、考えている事を書き出し、その違いや表現方法も様々であることをチームで確認することから。
次のチームでのワークにもつながります。
私のミッションは、この授業に参与観察として入らせて頂き、授業に参加しながら、内容や講義内容の進行、学習方法について、観察と評価をさせて頂くと言うものでした。(大役に緊張しました。)
まずは、授業を受け何をそこから学んだかを、受講する側の目線でグラフィックレコーディング。言葉にならない、授業の空気感を鏡のように映し出し、気づきと発見があれば、と言う目的で、ホワイトボードシートにリアルタイムに内容を描いていきました。
学生の皆さんは、最初のうちはグループワークでも最初に意見を切り出すタイミングや、声の大きさ等にまだ恥じらいや遠慮も感じられましたが、内容が進むにつれてどんどん活発に。
グラフィックレコーディングで記録していくうちに、学生も興味を持ち、「描いて表す」ことを活用する空気も生まれ、ワーク内でホワイトボードのシートに、活発に描き表しながら打ち合わせをしていました。
また、「綺麗に描く」というフェーズを超えて、紙上での討論がしっかりなされ、矢印や囲みなどで議論を構造化しているチームも現れ、まさに「切磋琢磨」のシュミレーションを体得していると感じました。
特に、それぞれのチームが立って話し合うワークでは、より議論が活発になったようでした。
新商品のアプローチを考察するグループワークでは、
立ち上がったり、声に出して感想を言い合ったり、動画を取ったりしながら、行動観察とその考察を、自分の経験範囲だけの推論ではなく、深いものにしようと努力している姿が素晴らしく、
ワークの設計の効果を目の当たりにした思いでした。
ビジネスの実践においては、
第7講 第8講まですべて終わった時点で、すっかり夕方。学生たちには翌日の講義も待っています。
全力でやり抜いて、しかしまだ余力を感じさせる学生も。
とはいえハードな1日でした。
実際の仕事と言うものはやはりこれぐらいのハードさに立ち向かえ
それを学びの場で学生の皆さんに惜しまず伝える。
日本IBMで培った長田先生の経験と知見の豊かさ、
最後に、学生の皆さんに、仕事における「思考の発散と実行に移す収束のバランス」の大切さをお話させていただきました。
アイデアブレストやエモーショナルな本音、ユーザー経験など、イメージを広げて新しい着眼点を創生し、次にスケジュールとToDoの構築によって実行に落とし込む。ぜひ両輪を意識しプロジェクトを完遂して欲しいと願います。
教室を出て行く皆さんの後ろ姿に、
明日の受講へのやる気を感じました。
お声がけくださった長田尚子先生に感謝いたします。素晴らしい機会でした。
ありがとうございました。