株式会社大塚商会様 「夕活」カフェ ―マネジメント勉強会―にてグラフィックレコーディングを実施させていただきました。
今回のテーマは「最強のチームと自分をつくる」。
『キングダム 最強のチームと自分をつくる』の著者であり、ヤフー株式会社 コーポレートエバンジェリスト、Yahoo!アカデミア学長 伊藤羊一氏が登壇されました。
チームと自分の未来をつくるリーダーシップを一緒に考える2時間。東京日本橋タワーのサイボウズ様のセミナールームにも、次々と参加者が集まり会場にも熱気がひろがります。
冒頭のなごみタイムは「最強のチームと自分をつくる」ために、普段行っていることは何か、についてのトークタイム。リアルタイムに各グループの時発表をレコーディングしていきます。
皆さんの話し合いの声はだんだんと活発になり、アウトプットされる内容も、グループ内の声をしっかりと拾い上げたものでした。思いがこめられた言葉を、できるだけ誤差のないように描き表していきます。
そして、伊藤氏のセッション。
成果につなげるためのスキルとマインドをどう鍛えるか、自分の人生をどうとらえ見つめ直すか…。実体験をもとにした興味深い内容のスピーチが繰り広げられます。
伊藤氏の話す内容は、難しい横文字や専門用語の多用ではなく、物語が浮かぶ「ビジュアル化しやすい」ものでした。著書の「キングダム」を執筆する際、中学生でも理解できる内容を意識されたというエピソードもお聞きしましたが、描きながらも、「人を動かす」スピーチとはまさにこういうものなのだと感じました。
最後の問いに、各グループからはそれぞれに鋭いワードが飛び出します。その答えに対しても、伊藤氏のレスポンスが丁寧に返ってくる、充実したインタラクティブなセッションの時間でした。
印象的な言葉やエピソードが多く、描きながらその熱に思わず共鳴。中盤からはその内容の多くを、絵でビジュアル化して描き進めていきました。
質疑応答の時間、参加された方から、『まさに今日の課題である「リーダーシップ」をとらねばならない立場にいるが、おそらく皆に好かれていない。どうしたらよいか』という質問に、「好かれようとしなくていい。しかし、こまめな対話が最も重要。質より量!実践していきましょう!」と明確に答えられたのが印象的でした。大き過ぎるアドバイスではなく、実践に基づいた明日からできることをアドバイスし、気づきを与える伊藤氏のスタンスに共感しました。
最後の、参加された皆様への問いかけを持って、クローズとなりました。
プロジェクターに投影される内容だけでなく、はるかに濃く面白い内容のスピーチを描いていくのは実に面白く、また、会場の参加者の方とのやりとりも臨場感があり、この場の空気をしっかりと熱く残すグラフィックを心がけて描き進めました。
会場の参加者の方から、「見やすく、わかりやすい。」「その場の臨場感が感じられる」との評価をいただき、今回のグラフィックの目的はしっかり果たせたのではないかと思います。
また、今回貴重なフィードバックをいただきましたので紹介させていただきます。
●ヤフー株式会社 コーポレートエバンジェリスト, Yahoo!アカデミア 学長
熱いセッションでオーディエンスを巻き込んだ 伊藤 羊一 氏より
今回、自分の講演をグラフィックレコーディングで描いていただける、とのことで、終了後したら真っ先に駆け寄り、自分が話したことがどんな風にレコーディングされたか楽しみに拝見しました。
驚きだったのは、きれいに、かつひとつひとつの表現が分かりやすく描かれている、ということに加え、全体を通して訴えたかった骨太なストーリーがぶれずにしっかりと表現されていたことです。これは相当事前準備されていたんだなぁと感服いたしました。
いらっしゃった方はグラフィックを皆さんスマホに収め、口々に「これは議事録いらずだな」と仰っていました。
ただこれは、議事録の代わり、というものではありません。テキストの議事録は、あくまで左脳のための「記録」。グラフィックレコーディングは、テキストとグラフィック、そして2次元を活用したストーリーで、左脳と右脳、双方に働きかけ、新しいイマジネーションを生むもの、そんな印象を受けました。
本当にありがとうございました。講演にはグラレコ、がスタンダードになっていく日も近いな、と思いました。
----------伊藤羊一様、貴重なご感想を頂き、誠にありがとうございました。著書「キングダム-最強のチームと自分をつくる-」の内容が、とてもビジュアルに訴えてくるものだったので、グラレコするのがとても楽しみでした。当日は描きながら、そのテンポ、内容、参加者の方とのやりとり、全てが描きごたえのあるものでした。伊藤様の熱さに私も巻き込まれながら描くことができ、場全体が一体となった感覚がとても刺激的でした。心より感謝いたします。
●株式会社大塚商会 日本橋SI「夕活」プロジェクト責任者
素敵な笑顔の 石岡 琢磨 氏より
「夕活」に「グラレコ」導入する際に、迷わずGoサインを下さった方です。
毎回いつもグラレコには、感動しております。話を聞きながら、話を理解し、それを解りやすく絵で表現する...それは、高い理解力と高い表現力がないと成立しません。究極のアウトプットだと思います。
-------今回は、突然同席できなくなったとのことだったのですが、イベント終了後に大事な用事の場から駆けつけてくださいました。そして、すぐにこの「グラレコ」を参加できなかった方々に共有下さり、ご覧になった方々からのコメントを画面ショットでフィードバック下さいました。
そこには「このグラレコすごい!まるでそこにいた気分になった」「みやすい」「わかりやすい」「素敵な絵」「勉強になった」と、とても嬉しいものでした。
このスピード感、さすがです。貴重な機会をいつもありがとうございます。
「夕活」メンバーのチームワークの良さは、石岡さんのリーダーシップによるところが大きいことを、強く感じました。
●株式会社大塚商会 お江戸「夕活」カフェ -マネジメント勉強会- 進行役
今回の貴重な機会を作ってくださった 布施 敬 氏より
日高さんとのコラボレーションは今回で3回目となりますが、毎回その場を生かすグラレコの活用の仕方を一緒に考えて下さいます。前回は会場の対話をグラレコに反映させながら、グラレコを参照してまた新たな対話をしていくというような、グラレコも対話も一緒にその場で成長させていくような活用の仕方を試みました。
今回は、スピーカーのヤフー株式会社 伊藤羊一さんがとても魅力的でしたので、みなさんがお話に引き込まれていく時間は黒子のように、その前後ではしっかりと会場の声を拾っていただきました。私からの今回のご依頼テーマは「記念と振り返り」。そこに「臨場感」や「この場の空気」などをしっかりプラスアルファで加えて下さり(※画面上クリアにお見せできないのが残念なくらい)、参加者の方々からも大好評で嬉しかったです。
スピーカーやテーマの予習もいつも一生懸命行ってくださっています。「グラレコ」は様々な方が行われていますが、プロのアートディレクションを行われる日高さん。元々右脳だけでなく左脳というか地頭がいい方なので、とても仕事がしやすいです。「描く」と「考える」をつなげる彼女の包容力は、「地獄のお絵かき道場」の顧客層を見てもわかりました。きこりを職業とする方から、ITなど様々な技術者、コンサルティングファームの方、若手政治家の方まで、実に様々なインテリジェンスをお持ちの方が参加されていました。
『「描く」ことで世界は変わる!』という「えがこう!」の活動のコンセプトにとても共感しています。
「グラレコ」を対話の場に入れると、綺麗なので場が華やぎますし、参加者の気分を上げることもできると思います。「描く」と「考える」をつなげて対話しながら、よりよい世の中にして行けたらいいですね。
-------布施様にはこの「夕活」でのグラレコ導入を依頼いただき、毎回「グラフィックレコードする目的」について語り合いサポートいただいております。常に周りに気を配りそしてやり遂げる、仕事の進め方そのものについても毎回勉強させていただいております。今回も本当にありがとうございました!
グラフィックレコーディングの目的、場での活かし方、また、その後のグラレコの在り方についても深く考察する経験を積むことができました。関係者の皆様に感謝いたします。
余談ですが、ボウズマンを描くのがどんどん大好きになっています。