今回、大阪市鶴見区役所 こども・教育担当者様にお声掛けいただいて 、「つるみっ子スクール」にて「描いて伝える」ワークショップをさせていただきました。
「つるみっ子スクール」は、1ヵ月4回にわたって、前半は実際に植物園や図書館に行って詳しく学び、後半はその時に「感じたこと・知った事」をみんなの前で発表するという、親子で参加できる小学校3〜4年生対象のイベント。約30組の参加者の方が集まりました。
前半の「咲くやこの花館」
後半の「描いて伝える」と「発表しよう!」を担当させていただき、
●発表する時のベースになる考え方を知る
●さらに、描いた絵とともに伝えると「みんなが興味を持って聞いてくれる」「言いたいことも伝わりやすくなる」
というポイントを伝え、実際にやってみてさらに気づきを共有するプログラムで進めました。
3回目では、描く事を実際に体験するために、まず、
自分の中にある「思い」を表現する力を引き出す体験をしていただきました。
筆記具は黒いマーカー1本だけ。色や画材を楽しむのとは別に、
「コミュニケーションに必要な伝え方のポイント」に気づけるように、お話させていただきました。
今回のレクチャーで一番今回留意したのは「楽しくわかりやすく伝える事」
「残念な例」などをみんなに実際に見せながら(笑ってもらえて嬉しかった)
みんなの気づきを引き出せるようにポイントを伝えました。
子どもたちはマーカーにあっという間に慣れて自分の描きたいものを描く、そのスピードたるや、とても速かったです
また発表を「聞く」ということも大きなポイントであると言うことを伝えて、誰かが発表するときの「聞くときの基本」も伝えました。
皆さん、90分間集中して、そしていいところの発見を伝えたり、応援したり、互いに声がけしながら、心からワークショップを楽しんでいる様子でした。
発表も、それぞれがどう伝わるかを自分なりに表現し、わかりやすく伝え、そして聞く側も良いところを発見しながら聞き、感想を伝えるという素晴らしい場となりました。
ドキドキして、少し頬がピンクになりながらも、絵をしっかり見せながらプレゼンテーションする姿がとても頼もしかったです。
やってみて何に気がついたか、皆手をあげてたくさん発言してくれました。
最後に、「生きる力」を「生き抜く力に」と言うお話をさせていただきました。
今はコンビニ行けばたくさん食べ物もあるし、ネット調べればさくっと欲しい情報が手に入ります。
もしかしたら家から1歩も出なくても楽に暮らせる時代になってきているのかもしれません。
でも、それではただ「生きて」いるだけで、本当に自分のやりたいことや欲しいこと、宝物に気がつかないでただただ時間を過ごすことになるのではないでしょうか?
これから、もしかしたら日本語が通じない状況になるかもしれないし、もしかしたら電気が通じなくなるかもしれないし、もしかしたらお金というものもなくなるかもしれない。…そんな、自分が考えられないような状況に立ち向かなければ生きていけない時がやってくるかもしれない。
そんな時に「生き抜く」ためには、
「どうしたらいいだろう?」「だったらこうしたらいいんじゃない?」と
自分から考える力が必要なんだと思います。
その力を身につけるためには
自分の目で見て、触って、聞こえる音に耳をすませて、
そして感じたことを人にしっかりと伝える。
何もやらないのではなく一歩を踏み出し「今」に集中してチャレンジする事が大切だと思うのです。
皆さんは、すでにこの一ヶ月のプログラムをやり抜いたのですから、思いきり自信を持ってください。
自分自身に拍手。
イベントを見つけて申し込んでくれたお父さんお母さんに拍手。
そして、このプログラムを考えてくれた区役所の皆さんに拍手。
もうすぐ新学期、また1段階段を上る皆さん、参加してくれてありがとう。
そして、お父さんお母さん、ありがとうございました。
そして、この企画でお声掛け下さった鶴見区役所の大川様 吉岡様 脇本様、
鶴見区図書館 田野館長様、咲くやこの花館の皆様、関係各位に心から御礼申し上げます。
画像はご了承いただき掲載しています。