『共に歩む。共に創る。』と言うテーマで行われた「ツナガリウォーク in ヨコハマ 2019 」でグラフィックレポート(その場の様子をリアルタイムで描いていく)を担当させていただきました。
4月27日は朝から曇り空。
今にも雨が降りそうな天気にもかかわらず、山下公園のおまつり広場は朝から人がたくさん集まっていました。
このイベントの主催は「ヨコハマプロジェクト」。ダウン症のある人を知るイベント開催をきっかけに発足した、「多様性」をコンセプトに活動する団体です。
イベントについて(以下、サイトより)
ダウン症のある人との出会いをきっかけに始まった、みんなで一緒に歩くイベントです。
障がいのある人もない人も同じ体験を通してつながり、ともに楽しい時間を過ごしましょう。
だれもが参加でき、多様性を体感できる機会です♪
今年で5回目となり、参加者もますます増えどんどん規模が大きくなったとのことです。
「えがこう!」では、この日のために、西は大阪の道場生、東はWASEDANEOの講座参加者のみなさんに「応援」として多様性のある人々を表現する「人の顔」を描いていただき、持参いたしました。
しかし...
イベントが始まりその模様を描き始めた時から、雨脚が強まり、
タイトルが流れていく状態に。
急遽テント内に避難しました。
ホワイトボードもびっしょりです。紙もドロドロになっていました。
でも、ここで描くのをやめるはとても惜しく、くやしい。
やめるのは簡単ですが、
お声がけくださった主催者様の期待や、
模造紙にこめた皆の応援の気持ちを捨てたくない。
終わった後、関わられた全ての方が「今日」という日を笑顔で振り返ってもらうためにも、なんとか形に残そうと思いました。
さあ、タイトルから描き直し!
その後テントに入らせていただき、子供たちと一緒に出展されていたお店の様子や売っているものを描くことにしました。
描いていると、障がいのある子もない子も一緒に助けて描いてくれました....!
会場と一体化していると感じる嬉しい時間でした。
小雨や小康状態の中、
イベントは大きなシャボン玉を飛ばしたり、ボールのゲームをしたり。
また地元の高校生や中学生のステージングが楽しめ、雨なんかへっちゃら状態。
偶然そこを訪れた旅行者の方も、みんな入り混じって、様々なアクティビティーを満喫していました。
今回、「えがこう!」もイベントの協賛の仲間に入れていただきましたが、様々な企業の協賛にも驚きがありました。
会場ではトヨタのユニバーサルな車が展示されていたり、トイザらスのキリンが歩いていたり。様々なアプローチで会場を盛り上げていらっしゃいました。
雨が小休止の時間、タイミングをみて外で描いていると、
周りの方が一緒に描いてくださいました。
会場の中で、「描くこと」も楽しみのひとつ、アクティビティのひとつとして受け止めていただけたのがとても嬉しかったです。
そして、雨足が強くなる中始まった、和太鼓 あらじんの演奏。
ダウン症や自閉症などの障がいのある人たちによる和太鼓チームで、迫力のある和太鼓のサウンドが雨の会場に響き渡り、ずぶ濡れになりながらも力いっぱい演奏する姿がとても印象的で、描いていて私も一緒に熱くなりました。
特に嬉しかったのは、和太鼓あらじんのリーダーの方が「これはぼくだ!描いてくれてありがとう!」と笑顔で言ってくださったことです。
描くことは、写真に残す以上の何かがあるのかもしれません。
途中で天候を考慮し早めの閉会となりましたが、開催本部の皆さんとの打ち上げの中、グラフィックを会場いっぱいに貼ってくださっていたことに感動。また、グラフィックに対して暖かい感謝お言葉もいただき、今回描き通して本当によかったと思いました。
私自身、障がい者の兄がおり、初めてではない障がいのあるかたとの交流でしたが、必要以上の思いやりや遠慮はいらないこと、フラットに受け入れ自分も助けてもらうという事を強く感じ、何事も自分が一歩踏み出さないと経験できないのだなと感じました。
いつも会議やワークショップを可視化させていただいていますが、
今回は屋外というシチュエーションの中、会場とボランティアの方や子供たち、参加者の皆さんと一緒に場を創ることができたという喜びが、今までの経験をさらに上回る良い機会となりました。
テーマである『共に歩む。共に創る』は、これからの「えがこう!」の活動にも通じる心だと感じます。
貴重な機会を頂けました。
このイベントに関わられた全ての皆様に感謝いたします。
ありがとうございました。
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「ダウン症のあるくらし」>