マトリクスK 近藤寛子氏の『改革の過程から規制の進化を探る』出版記念にて、この本ができるまでの想いと、多くの方の声援を描く機会をいただきました。
この本を書くきっかけからはじまり、ご本人の「長い汗かき道程」、出版までの道のりやそこに込められた想い、様々な協力への感謝のスピーチのあとは、そんな彼女を囲む応援の声が次々と贈られて。
この日の会場は来訪されたみなさんの熱い空気に満ちていました。
ハイレベルの専門書ですが、執筆の背景を知ってからは、「独りではできない、けれど誰かがまず動かなければ何も変わらない。日本を飛び出て自力でして研究の裏付けや意見をもらうために奔走した」という、事実を冷静に、かつひたむきに紡ぐ構成に感動しました。
(広大なアメリカ大陸で電話帳を駆使して目当ての研究者を探す情熱よ。。)
出版まで一緒に奔走した編集者の関川香織さんは、「女体専門」の編集者。もともと妊婦さんや育児雑誌などの編集をしています。専門外だったところから「おむつ替えの記事の作成を並行して」編集に関わっていたとのこと。それも心に残ったエピソードのひとつです。
グラフィックファシリテーション、グラフィックレコーディングが浸透してきましたが、こういう形で、主催者側と招待された人々の想いがしっかりと残り、次の一歩に繋がる活用の形にも活かすことができ嬉しく思います。
このグラフィックがこれからの近藤さんの
元気の素になれば幸いです。
お声がけ誠にありがとうございました。
https://www.amazon.co.jp/dp/4900622648/
改革の過程から規制の進化を探る (原子力検査制度の変化と一貫性を両立させるコーナーストーンとは)
近藤 寛子 (著)
以下、近藤氏facebook投稿より引用
組織改革や制度改革を本にしました!
「改革の過程から規制の進化を探る」といいます。
アメリカを舞台とする原子力施設向けの検査制度の変遷を探ったものです。
アメリカ政府の図書館にこもり、古すぎてデータベース化されていない文書からひも解きました。
政府高官のみならず、実際に施設の検査をやってきた人、検査を受けた人、政府や事業者のゆくえを見つめてきた第三者団体、市民の専門家へのインタビューをもとに仕上げました。
取り上げたのは、原子力施設の検査ですが、私たちの身の回りの暮らしにかかわる様々な制度についても考えるヒントを何か提示したいと思いながら書きました。
制度設計者に対し、事業者・市民はどのようなかかわりや提案ができ、また、制度設計・運用者は、事業者・市民にどのような協働の機会を提供するのか、を考えました。